マイサバーイ - Thailand Fiction 15

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Kitから将来結婚したと言われた時、Aorは微笑みを返しただけった。彼がしたくてもきっとお父さんが許さないわ・・・心の中でそう呟いた。結婚なんて・・・まだまだもったいないわ。
Aorの予想どおり父親は結婚に反対した。お金持ちじゃない・・・それが反対の理由だった。Kitはクルンテープ行けばなんとかなると思いチェンマイを出た。Aorにとってはすべてが好都合だった。大学に行って言い寄る男たちと楽しく過ごした。今度は見た目だけじゃなくお金持ちかどうかもチェックした。付き合っても飽きてくると捨てていった・・・まるで服を変えるかのように・・・それがAorのやり方だった。

Kitはきれいに片付けた部屋でうきうきしながらAorを待っていた。夕方5時を回り連絡があるまで、少しベッドに横になろうと思ったのがいけなかった。昨夜の疲れのせいか睡魔に襲われ眠りに落ちた。突然、携帯が鳴った・・・Aorだ!
「バカヤロー!何やってるんだ!Kit!もう10時だぞ!・・・無断欠勤か!」電話からはハリウッドのマネージャーのBirdの罵声が聞こえた。
  「すみません。寝てました・・・すぐ行きます・・・」
電話を切ってから頭が回り始めた・・・Aorは?携帯をチェックしても着信はなかった。
いくらなんでも遅すぎる。荷物はここにあるし・・・Aorに電話をしても着メロが流れ留守電になるだけだった。3度目の電話で留守電にメッセージを残しKitは仕事に出かけた。Aorから連絡がない不安とBirdの怒った顔が浮かび、一気に気持ちがマイサバーイになった。

★Back Number
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by Sukhumvit_Walker | 2008-11-08 18:02 | Thailand Fiction | Trackback | Comments(0)  

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